心理セラピーの解説ブログ

順番に記事を読んで頂くと解説がつながります

⑧心の仕組み(1)【自己防衛】トラウマによる自己犠牲とは


トラウマ(特に幼少期)とは
…心の傷になっている記憶(負の感情がついた記憶)

※負の感情とは、不安、恐怖、悲しみ、怒り、みじめさなどネガティブな感情

 

①トラウマがあると、負の感情を感じたくないために、自己防衛をします。

※自己防衛とは、自分を守るために身につけた自分ルール集みたいなものです。

(※専門用語ではエゴといいます)

例えば

「親の言うことを聞く」「ルールに従う」「他人を優先する」→「言いたいことを言わない」「感情表現をしない」

「他人のお世話をする」→他人優先の自己防衛

「他人と比べて、負けないよう頑張る」「他人に搾取されないよう、先に攻撃する」

→競争、戦いの自己防衛

「よく思われようとかっこをつける」→他人の評価で動く自己防衛

「悪者にされないため被害者でいる」→弱者の立場にいる自己防衛

「人に騙されないよう、人を疑う」→人をジャッジする自己防衛

などなど、人それぞれ色々あります

②自己防衛は、他人に対処するため、自己犠牲が必ずセットになってます

 

不安ならば安心させようと自己防衛が働きます。

ここで、自分の本音を抑えて 他人に対処する自己犠牲が発生します。

辛いけど、一瞬の安心感のために「辛くてもいいから安心をとる」という取引をしてるのです。

結果、安心するのは一瞬、辛いのは続くパターンを人生で繰り返してしまう事になります。

大きすぎるトラウマを持っていると、過度に自己防衛します。

我慢の限界が来た時に【パニック障害】や【うつ症状】を起こします。

過度な自己防衛が、人生の生きづらさや、悩みの原因です。

しかし、頭でわかっていても無意識にやっているのでやめられません。

③自己防衛の原動力はトラウマ

もっと言えば、トラウマについた抑圧している負の感情です。

原動力を減らすことができれば、過剰な自己防衛をしなくなっていきます。

 

これがクライアントさんの悩みの原因がトラウマであり、癒す理由です。



次の記事では、もう一つのパターンを解説します。